アギーレの責任って誰が取るの?|結局,だれも取らないの?

 会見場に異例の光景が広がった。霜田強化担当技術委員長だけでなく、J1名古屋の久米ゼネラルマネジャー(GM)ら技術委のメンバーがずらりと姿を見せた。霜田委員長は「緊急事態なので日本が一丸とならないといけない。できるだけ考え方や方向性、進め方でできるところは開示したい」と説明。一体感を前面に押し出した形だ。

 アギーレ氏の場合は、前技術委員長だった原専務理事と霜田委員長が人事を主導した。さまざまな立場の委員が意見をぶつけ合って決める姿勢には好感が持てる。

 外国人に絞った人選では、日本人への敬意を払えるというこれまでと同じ条件を踏襲した。その上で霜田委員長は「クラブや代表の指導歴や経験を伝えてもらいたい」と要望した。元鹿島でACミラン(イタリア)監督経験があるレオナルド氏や、元鹿島監督で現パルメイラス(ブラジル)指揮官のオリベイラ氏らが当てはまりそうだ。

 今後、5人程度に絞った候補者との本格的な交渉が始まる。この日は、霜田委員長を中心に当たることも確認。候補者の優先順位も決めた。進捗(しんちょく)状況によって各候補者と交渉する時期の前後はあるだろうが、より信頼できる指揮官を獲得すべく粘り強く交渉に努めてほしい。(小川寛太)

 
アギーレ後任候補
 
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